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味探検287回(街道181回):宇都宮市「パイプのけむり」

味探検287回(街道181回):2002年9月5日東京新聞掲載

県都の夜は名物カクテルを楽しめる街に20020905paipunokemuri012

宇都宮市「パイプのけむり」

「これからの時代は、女性1人でも安心してくつろげて、お酒を楽しめるパブが求められるはず」と、昭和49年宇都宮のビルの一角に誕生した「パイプのけむり」。

 バーテンダーを一生の仕事に選んだオーナーの大塚徹さんは、世界でも一流の腕が認められれば、地方都市であろうと本物のカクテルの味を求めて客は集まるはずと、技を磨く。

 昭和54年世界中のバーテンダーが競うユーゴスラビア世界大会で銀メダルを手にする。日本人で始めてだった。

 大塚さんは、常にスタッフに日本のトップバーテンダーたれと互いに腕を競わせてきた。その結果同店から全国大会優勝者が続出、宇都宮にカクテルの名店ありと知られるようになった。

20020905paipunokemuri01otsuka 「カクテルとは人の味」という大塚さんにシェーキングとはと質問すると「氷で冷やされた液体に仕上げに空気を閉じこめる」と答えてくれた。人と空気の味が封じ込められたカクテル2品を作ってもらった。

 ドライジンベースの「ミスタードン」(900円。写真上右)。重厚な男性向けカクテルだ。もう一品は、女性に人気のシャンパンとウオッカにピーチツリーなどをカクテルした「クリスタルハーモニー」(同。写真左)。手ごろな価格帯がそろう料理の中から「カマンベールチーズの石焼き」(900円:写真手前)をつまみに注文した。餃子(ギョウザ)もいいけど、夜の大人の時間にカクテルはいかがだろう。(中島満)

○「パイプのけむり」メモ:栃木県宇都宮市池上町2-1田中ビル5F(池上町本店)。JR宇都宮駅下車、駅前大通を直進、県庁前通りとの交差点過ぎて30メートル先左手。徒歩20分。営業時間午前午後6時~午前2時。カウンター12席、合計80席。年中無休。電話:028-635-9281。

○注意:内容データは取材掲載(2002年9月5日)時のものです。

○現在のことは、同店ホームページ:http://www.paipunokemurihonten.com/をご覧ください。

○補注(1):取材メモ:宇都宮というと餃子(ギョウザ)の街というのが定着した感があるが、ぼくは4、5軒食べ歩いてみたが、あまりにも有名になりすぎて、味探検マンとして違った角度からの宇都宮の味を紹介することにした。むかし、『カクテルの美学』(青娥書房)という本を読んだことがあって、著者・大塚徹さんがオーナーをしている店を訪ねてみたかった。僕のカンは間違っていなかった。ちょっとカクテルのことを調べ始めたら、なぜか宇都宮がキーワードとして登場する。横浜や銀座の老舗バーもよいけれど、カクテルの普及に一生をささげた人のいる地方都市のことを取り上げてみるのもおもしろいと思った。(2002.9.5)

○補注(2):『カクテルの美学』(青娥書房)は、現在再編集されて書名『読むカクテル・飲んでおしゃれになる』(青娥書房:2002年11月刊)として販売されています。青娥書房社のホームページは、http://www.manabook.jp/seigabook/index.htmです。

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