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「ローカルルールの研究」発行しました

新刊の紹介 その1

里海叢書1 海の『守り人』論2
ローカルルールの研究
―ダイビングスポット裁判の検証から―
佐竹五六・池田恒男他著

2006年6月12日発行
A5判並製424頁
定価[本体5000円+税]

○海や川はだれのものだろう?
○海や川や湖=水系の管理主体はだれが担うのが良いのか?
○「入会(いりあい)」や「総有(そうゆう)」って「共有」とはどう違うの?

 海の『守り人』論で展開した漁業権や地先権の役割を、さらに現代の地方の時代というテーマをふまえ一歩進めて「ローカルルール」の考え方を提案します。
 海や水辺の利用と管理のメカニズムを「漁業(生業)的利用」「入会的利用」(農林漁業という産業としての暮らし)システムと「市民的利用」(人々の海・森・山・川へのアクセス)がおりあいを付けながら自治的に地域社会のルールを作り上げている実例をダイビングスポット訴訟という10年間続いた裁判判例と漁業権・入会権の成立過程の検討を加え導き出した。なぜ「漁協勝訴」なのか、その司法判断が導き出される過程の解明により、里海・里山利用やまちづくり、環境行政等にも影響をあたえるかもしれない斬新な実践論の書として読んでもらえれば著者一同の本望です。

◎掲載内容(目次)◎

Ⅰ 論文集

第1章 佐竹五六 総論

1-地先海面のレジャー利用をめぐる紛争と漁業法

  • ①問題の所在/②「法」ないし「権利」の観念が持つ二つの側面―実定法上の権利と現実に人々の意識を支配し、行動を規律している「社会的ルール」上の「権利」/②明治漁業法下における「実定法上の漁業権」と「生ける法上の漁業権」のギャップ―漁業法におけるギャップは何故発生したか―/④当面する課題と沿岸漁業を取り巻く社会的経済的環境/⑤如何に対応すべきか

2-書評「海の『守り人』論」を読む

3-共同漁業権は「入会の性質を失った」のか

第2章 池田恒男 判例評釈

  1. 共同漁業権を有する漁業協同組合が漁業権設定海域でダイビングするダイバーから半強制的に徴収する潜水料の法的根拠の有無(東京高判平8・10・28)(大瀬崎ダイビングスポット訴訟・東京高裁判決評釈)
  2. 共同漁業権を有する漁業協同組合が漁業権設定海域で潜水を楽しむダイバーから徴収する潜水料の法的根拠の有無(大瀬崎ダイビングスポット訴訟・上告審判決及び差戻し控訴審判決評釈)

第3章 田中克哲 マリンレジャーとローカルルール―DS訴訟事件

第4章 池俊介・有賀さつき 伊豆半島大瀬崎におけるダイビング観光地の発展

第5章 上田不二夫 宮古島ダイビング事件訴訟

第6章 浜本幸生 補論

 ①渡船業者及びダイビング事業者と漁協との紛争にかかる判例
 ②漁業権消滅後の漁場に生じている事態

Ⅱ 判決・資料集


(1)~(5)大瀬崎DS裁判―静岡地裁沼津支部判決(一審)/東京高裁判決(控訴審)/最高裁控訴審上告理由書/最高裁判決/東京高裁判決(差戻審=結審)
(6)~(9)沖縄伊良部島D裁判―那覇地裁平良支部判決(一次訴訟)/那覇地裁平良支部判決(二次訴訟)/福岡高裁那覇支部判決(二次訴訟控訴審)/最高裁判決(二次訴訟結審)

あとがき 中島満―徳島牟岐・和歌山すさみ・岩手県宿戸・東京湾お台場の事例から

○著者の現在所属
佐竹五六(全国遊漁船業協会会長・元水産庁長官)/池田恒男(龍谷大学法学部教授。元東京都立大学法学部教授)
上田不二夫(沖縄大学法経学部教授)/田中克哲(ふるさと東京を考える実行委員会事務局長)/池 俊介(早稲田大学教授・元静岡大学教育学部教授)/有賀さつき(静岡大学教育学部卒)/浜本幸生(故人・元水産庁漁業法制担当官)/中島満(ライター・漁業史研究家・季刊里海編集同人)

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