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水産増殖研究会(茨城)に出席する

水産増殖研究会が茨城県大洗町「アクアワールド」で平成19年2月3日(土曜)開催、出席する。

茨城水試仁平さん、会長の秋元さんらの誘いで、今回は、品川の研究室を離れて、拡大例会の様相を呈す。終わってからの飲み会の意見交換も活発派手だった。(追記:これが翌年の2008年3月15日開催の「「里海」の自然再生と浅海資源 茨城の海から考える―第22 回常磐・鹿島灘の漁業を考える水産海洋地域研究集会」にもつながっているのだろう。)

報告その1:栽培漁業地方行政について(福田英雄さん)

報告のレジュメ(10枚)PDF

冒頭の「漁業者から見て、栽培漁業:サイバイギョギョウに飽きてきたのではないのか?」という一言が、とても印象深かった。そして、まとめとしての「公共事業としての栽培漁業の投資効果や環境修復機能について」の整理(9枚目)、「栽培漁業により造成した資源の〝財〟の視点からの位置づけ」と「取り組みの方向」についての指摘あり。そのとおりと思った。

MANAメモ

追記:2008年3月15日開催「「里海」の自然再生と浅海資源 茨城の海から考える―第22 回常磐・鹿島灘の漁業を考える水産海洋地域研究集会」の内容

(1)開催趣旨PDF:

http://manabook.cocolog-nifty.com/20080315ibaraki-satoumi-simpo.pdf

(2)茨城里海シンポ/お江戸舟遊び瓦版 63号 08 3 18

http://manabook.cocolog-nifty.com/ibaraki-satoumi-oedokawaraban63-08318.pdf

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木簡に記された魚たち

木簡字典がおもしろい

 Tainosusi 奈良文化財研究所のWEBサイトに「木簡画像データベース:木簡字典」がある。この検索機能をつかって、木簡に記された魚や貝、水産加工食品が贄や調の目的で海や川や湖で漁獲されたり、干したり、発行させたり、塩漬けなどに加工されミヤコに輸送されたようすを知ることができます。

 MANAとしての興味は、古い昔の漁業漁村のようすを想像する楽しさに興じることもできるばかりか、もうひとつ、古代中国から日本列島にすむ人々に移入されるた魚偏漢字の原型の姿を求めて、木簡に筆書きされた墨蹟を知ることができる宝の山がそこにはあるのです。そして、現代のIT社会の恩恵によって、こんなものまで机上のPC画面上に、さまざまな種類の木簡画像を映し出して見ることができるのようになったのかに驚いた。

 ざっと、あっとランダムに検索語を打ち込んで、ヒットする語を次にあげてみましょう。

 魚貝類……魚、年魚、鯛=多比:黒鯛、鯖、鰯、鮒、鮓:鮨、鮭、鯵:安遅魚(アジ)、白魚、赤魚、佐米(さめ)、烏賊、楚割(そわり)、堅魚、鮑:鰒、貽貝、富也(ホヤ?)、海藻、海細螺、|鯨|亀|籠|氷曳、氷、|海

鯛の春の鮨?

 「鯛舂鮓一籠」と読めるという平城京から出土した木簡がある。春の季節に王宮に献じられる「鯛の鮨」のことであろうか。

 鯵と鰯を調理に使ったのであろうか、この二つの文字を記した木簡は、平城宮跡推定造酒司(宮内道路南側溝)から見つかっています。「鯵」という文字については、[「魚+音符參(もとは喿ソウ)」。▽「躁(足→魚)ソウ(なまぐさい)」を書き誤ってできた字。](学研 新漢和大字典)という字体ができた理由を「解字」しています。

 木簡に示された「喿」の字体は、毛筆によって「參」に似た崩し字となり、やがて、ソウの読みも、サンに変わり、「鰺=鯵」が誕生したということになるのだろう。毛筆書きの文化によって生まれた、字体変化のバリエーションには、文書の書写に際しての書き誤りもあるが、書体の崩しという変換キーがあって初めて誕生する「誤写」が新字体を誕生させる理由であることが実に面白く、古代文字の標本字形のような木簡からもその一端を知ることができます。

 鯵の字体が生まれる変化のバリエーションについては、MANAが整理してまとめた真魚真名字典11画[鰺]で書いているので興味のある方はチェックしてみてください。

By MANA(なかじまみつる)

 

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