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『有明海』ワラスボ漁の写真、「ザ!鉄腕!DASH!」で流れる

ドウキン掻き:懐かしいなあこの写真!Ariakekaiwarasubo62pmigi

日本テレビの「ザ!鉄腕!DASH!」2009年6月14日午後7時からの番組で、当社刊行の『有明海』富永健司写真著(1996年)より「ワラスボ漁」の写真が使用されました。

その土地の様子や郷土料理を体験映像を踏まえて放送する番組で、使用を連絡を受け、富永健司さんの了解の上、了承しました。放送は見ていないのでわからないが、たぶん、60~62ページの「ドウキン掻き」であろう。担当の渡辺さんからの「素材使用申請書」では、この日のテーマは「ご当地調味料を探せ」。ワラスボ掻きをTOKIOのメンバーが体験し、ワラスボや干したワラスボを調味料にした料理を食べている映像が流されたのであろうか。見ておけばよかった。

60ページの「ドウキン掻き」の写真の絵トキには、「藁素坊(ワラスボ)のことをこの地方ではドウキンまたはドウキュウとよぶ。干潟にはカニ穴、ムツ穴、ハゼ穴、アゲマキの穴などがあるが、慣れるとそれらの穴の見分けがつくという。三指の銛を外側に曲げた掻き棒で穴とと穴の中間を掻く。」とある。

Ariakekaiwarasubokagehosi61pmigi また、61ページの「陰干しされるドウキン」(写真下)には「酒肴品として珍重される。ふつうはミソ汁に入れたり、ミソ煮にする。冬から春さきにかけて脂がのってうまい。藁素坊は成長すると潟中に棲息。眼は退化しており、歯は上下とも牙様で、二枚貝のアゲマキなどを殻ごと食べる。鯛に恋してふられ、面相がさらに悪くなった、との話しが各地に残る。」とある。右上の写真上(下)のワラスボのイラストは、魚類学者としての山下弘文さんが描いたものである。山下さんが生きておられたら、「歴史」は変わっていたかもしれない、なんて……ふと思っちゃうなあ。

MANA(なかじまみつる)

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