漁業権・入会権・里海関連英語表記について

必要にせまられて、漁業法・漁業権、入会権、里海関連の英語表記を整理してみました。メモとして記しておきます。

このほうが適切というご意見があれば、コメントにぜひ書き込んでいただければうれしく思います。

出典……(1)The Fisyeries Law,The Overseas Fisheries Cooperation Foundation,1993/(2)M.A. McKean, "Management of Traditional Common Lands (iraichi) in Japan", in Proceedings of the Conference on Common Property Resource Management (1989), pp. 533-589 (A revised and updated version appears in Making the Commons Work, 63-98.) .*Making the Commons Work: Theory, Practice, and Policy, edited by Daniel Bromley, David Feeny, Margaret A. McKean, Pauline Peters, Jere Gilles, Ronald Oakerson, C. Ford Range, and James Thomson (1992), San Francisco: Institute of
Contemporary Studies .

漁業法(ぎょぎょうほう):The Fisheries Law:Law No.267 of 1949:(1)

漁業権(ぎょぎょうけん):fishing right:(1)

  定置漁業権(ていちぎょぎょうけん):set-net fishing right

  区画漁業権(くかくぎょぎょうけん):demarcated fishing right

  共同漁業権(きょうどうぎょぎょうけん):common fishing right

  入漁権(にゅうぎょけん):common-of-piscary right

入会権(いりあいけん):common right:(2)

  入会(いりあい):common

  入会地(いりあいち):common land

以降補足していきます。

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東京湾の社会学講座で講師してきました

東京湾と人の関わりの歴史(江戸前の海と食文化、海の道)

12月5日、江東区森下文化センターが主宰する平成21年度下期講座「東京湾の社会学」の講師を依頼され、「東京湾と人の関わりの歴史(江戸前の海と食文化、海の道)」というタイトルで話しをしてきました。

「東京湾を様々な角度から学びます。環境・歴史・働く人々そして、身近な自然から世界的に珍しい生物まで網羅いたします。私たちの生活圏にありながら、知っているようで実は知らない東京湾の魅力に迫ります。」という企画で、

(1)11/7:東京湾の環境(江東区近辺の海の状況)……NPO法人 水辺と生物環境保全推進機構
(2)11/14:浜離宮恩賜公園の水質・生物(現地講義)……NPO法人 水辺と生物環境保全推進機構
(3)12/5:東京湾と人の関わりの歴史(江戸前の海と食文化、海の道)……まな出版企画・中島満
(4)12/19:三番瀬の海苔養殖について(市川・現役漁師に話を聞く)……福田海苔店 福田武司
(5)1/30:東京湾の珍しい生物(東京海底谷の生物たち)……千葉県立中央博物館 宮正樹
(6)2/6:交通の要衝としての東京湾(水先人に話を聞く)……日本水先人連合会
(7)2/27:東京湾の干潟(三番瀬を中心に)……NPO法人 三番瀬市民活動センター
(8)3/13:海草押し葉体験……NPO法人 水辺と生物環境保全推進機構
(9)3/20:※三番瀬生き物散策(現地講義)……NPO法人 三番瀬市民活動センター

という内容です。

中島が担当した「東京湾と人の関わりの歴史(江戸前の海と食文化、海の道)」のプレゼデータは、

その(1)東京湾の歴史と漁業の総括編:http://www.manabook.jp/tokyowan-sociology091205-01.files/frame.htm

その(2)江戸前の味探検自分の足で歩こう実践編:http://www.manabook.jp/tokyowan-sociology091205-02.files/frame.htm

その(3)鎌倉街道海の道と木更津の不思議な道をたずねる:http://www.manabook.jp/tokyowan-sociology091205-03.files/frame.htm

に載せておきました。

当日配布したプリントは、次のようなものでファイルを載せておきますので関心のある方はご覧ください。

配布資料(1)話題の内容と略年表レジュメ:「resume00.pdf」をダウンロード

配布資料(2)小杉鶴吉アナゴ漁とアナゴ筒について:「resume01.pdf」をダウンロード

配布資料(3)打瀬舟の復元・金萬智男さんの五大力船プロジェクト・お台場で江戸前海苔を作ろうの小学生たちの挑戦:「resume02.pdf」をダウンロード

配布資料(4)味探検マップ:「resume03.pdf」をダウンロード

配布資料(5)現代の海の道「東京湾フェリーとアクアライン」:「resume04.pdf」をダウンロード

 

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国際漁業研究会2009年シンポジウムに参加してきました

2009年度国際漁業研究会シンポジウムの内容

テーマ:これからの日本の漁業を考える

日  時:2009年11月14日(土)13:30-17:00
場  所:大日本水産会大会議室(三会堂ビル8階)
趣  旨:日本の漁業を取り巻く国際環境は制度面でも経済面でも環境面でも大きく変化している。一方、漁村は少子高齢化・過疎化に、漁船漁業は燃油高騰・後継者難に直面し、起死回生を迫られている。多面的機能が期待される漁業を中心とした「海の時代」の理想と現実の差はあまりに大きい。しかしながら、海の利用に対する日本の比較優位性は世界的な特徴でもあり、日本には、今、この特
徴を活かしきれるかどうかが問われている。そこで、漁業と深く係わる「資源」、「流通」、「漁業制度」、「環境問題」、「政策」、「消費」の専門家と「沿岸漁業」および「遠洋漁業」など漁業自身のこれからのあり方を考えている専門家を一同に会し、これからの日本の漁業を再考したい。

13:30-15:30 シンポジウム:これからの日本の漁業を考える

座  長  国際漁業研究会会長 松田 惠明・副会長 岡本 勝 
話題提供1「資源管理を巡る環境思想・法的概念の変遷」
   東北大学名誉教授 川崎 健氏
話題提供2「築地市場の魚価と取引の現状」
   時事通信社編集局水産部次長 川本 大吾氏
話題提供3「うつりゆくこそ里の海なれ―沿岸漁業と里海を考えるスタンス」 フリーライター・まな出版企画 中島 満氏
話題提供4「激化する国際資源獲得競争と日本型・遠洋漁業の限界
         -まぐろ漁業の視点からー」
   責任あるマグロ漁業推進機構専務理事 原田 雄一郎氏
話題提供5「マリン・エコラベル・ジャパン 前向きに持続的漁業を推進します」
   マリン・エコラベル・ジャパン事務局 
   大日本水産会事業部国際課長 西村 雅志氏
  話題提供6「漁業衰退要因の総点検と水産日本再生のシナリオ」
   マリン・インパクト21 理事長 小網 汪世氏
話題提供7「魚食普及でもグルメでもなく“海のくに・日本”の意義を伝えることが第一」
   ウーマンス・フォー-ラム魚代表 白石 ユリ子女史

15:30-15:45 休憩
15:45-17:00 総合討論 これからの日本の漁業を考える
17:00 閉会の辞

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江戸前の海―埋め立て前の現古「東京湾」の藻場干潟の姿を探ろう

埋め立て前の現古「東京湾」の藻場干潟の姿を探ろう

江戸前の海はこんなにも豊かな漁場だった!!

「東京湾漁場図」を読み解き、東京湾のいまを考える勉強会を開催します―ぜひご参加ください

MANAも参加して、かねてより画策してきた〔「東京湾漁場図」を読み解き、東京湾のいまを考える勉強会〕を9月6日の日曜日に東京海洋大学で開催することになりました。講師には、「江戸の釣り」や「江戸釣魚大全」の著者で、科学ジャーナリスト・釣魚史研究家の長辻象平さんをはじめ、東京湾岸をフィールドに研究を続けてきた民俗学や考古学、そして現在藻場干潟の再生活動を続けてこられたかたがたにコメンテーターとして加わってもらって、残暑の午後半日の暑いトークショーになるはずです。

『「里海」って何だろう?』を考える重要なテーマがこの勉強会には含んでいます。

呼びかけ人の名前一覧を含んだ申込書付きのお知らせ文は

「Announce_090906_final4.pdf」をダウンロード

からお読みください。

また「東京湾漁場図」については、MANAの里海ブログ「泉水宗助「東京湾漁場図」ついにWEB公開」

http://satoumi.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-3371.html

をご覧ください。

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「東京湾漁業図を読み解き、東京湾のいまを考える会」ご案内
主催:「東京湾漁場図」を読み解き、東京湾のいまを考える会
共催:東京海洋大学江戸前ESD協議会
 東京湾の環境をよくするために行動する会(略称:東京湾をよくする会)
開催期日と時刻:2009年9月6日(日曜日)午後1時~5時(開場11時30分)
会場:東京海洋大学(品川キャンパス)大講義室(200名程度の収容が可能)
   交通手段:http://www.kaiyodai.ac.jp/info/access/access.htmlを参照してください。
予定プログラム:
○ 開会(13:00) 開会挨拶:林しん治(呼びかけ人代表)
○ 講演(13:15~15: 00)
① 東京湾漁場図に含まれた情報を読む―漁場図の成立と桜田勝徳:
  尾上一明氏(浦安市教育委員会)
② 江戸の釣り書「何羨録」を読む―江戸前の海はどんな姿だったのだろう:
  長辻象平氏(「江戸の釣り」著者・産経新聞社論説委員)
③ 明治期に記録された東京湾の魚介類相―農商務省水産局「東京湾漁場調査報告」と「漁場図」に描かれている現代へのメッセージ:西野雅人氏(魚類考古学研究・千葉県文化財センター)
○ 東京湾をどうする現場からのメッセージ(15:15~15:45)(10名ほど)
○ 総合討論:(15:45~16:50):質疑応答・意見のとりまとめ。
○ 閉会挨拶(16:50~17:00):河野博(東京海洋大学江戸前ESD協議会代表)
費用負担等:東京湾漁場図原図縮小複写及びその解説など資料代(1000円)を徴収予定。
事務局:中島満(Fax:03-3319-3137、E-mail:CBA02310@nifty.com

なお、「お知らせ文」には、もりこめなかったのですが、当日の開場の展示スペースには、

【企画展示】

①東京湾漁場図・何羨録など東京湾と漁業や釣り関連の原図・複写資料。

②現在までに発行・公開された東京湾関係の書籍・報告書・パンフなど資料。

③フリー展示コーナー(「あなたの足元にある・あった東京湾の姿をデジカメで撮影してコメントを添えて貼り付けてください。写真でなくても資料や昔の姿を写した画像や映像でもけっこうです」―東京湾に現存する藻場干潟のようすを、自然海岸・人口海岸・コンクリート護岸にかかわらず何でも知らせてください)

という内容の展示を、会場のスペースのゆるす限りしてみたいと思っています。

また漁場図入りチラシ(PDF版)も、準備中です。完成しましたら、送ります。

ぜひ、皆様のご協力をいただきながら、勉強会が盛り上がりを見せるような進行をしていきたいと思います。

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まな出版企画(MANAしんぶん)
中島 満
〒165-0025 東京都中野区沼袋1-5-4
℡:03-3319-3127 Fax:03-3319-3137
Mail:CBA02310@nifty.com
URL:http://www.manabook.jp
Blog:http://satoumi.cocolog-nifty.com/blog/
*********************

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宮古島DS訴訟の決着―沖縄からの二つのニュースに注目

「美ら海協力金」の仕組みに期待しよう

【「里海」ブログの再録】

先月のある日、二つの漁業権にからんだニュースが、沖縄から届きました。まず、第一が、宮古島周辺海域で10数年間も係争が続いていた、地元漁協・漁業者と、ダイビング事業者とのあいだのダイビングスポット設置とその利用にからむ問題が、決着をみた、というニュースでした。「里海」ブログの再録

もう一つは、西表島の網取湾というほとんど未開発で、手付かずの自然環境がのこされた海域に、真珠養殖会社が真珠養殖漁業権設定の手続きを県に対して行ったことに、懸念をいだいたハゼの魚類学研究者からの情報でした。

いずれも、大型の地域開発がからむわけでもなく、全国ネットの情報には全くのることもないので、よほどの沖縄通か、専門の研究者以外、東京や本土に住むかぎりは、まったく知ることなく過ぎ去ってしまう特殊な地域限定マメネタ扱いのように思われがちです。ところが、この背景を探ってみると、海の利用と管理を考える上で、現代もっともホットな最先端をいく課題を提供している情報であることがわかってきます。Miyakodschuraumikyouryokukin

まず、宮古島DS問題の決着について簡単にレポートしておきます。ことの発端は、1997年にさかのぼります。宮古島エリアでダイビング事業を展開していたダイビング業者に対して、地元漁協の一つである「伊良部町漁協」の組合長らが、ダイビングの全面禁止等の仮処分申し立てを地裁宮古支所に行ったこと、でした。もう、それから10数年、漁業者とダイビング事業者との間で、何度もの裁判が繰り返され泥沼化を呈してきた事件ですから、どのような解決をしたか、とても重要なテーマを提供してくれることになりました。

どのような解決をしたのかだけを、先に書いておきます。

昨年半ば、地元漁協の役員改選が行われ、関係漁協の組合長らリーダーが交代し、地元漁業者とダイバー事業者とのあいだでの前向きな話し合いが、ようやく行われることになったのです。そうして、昨年末、約1年間をかけて、宮古地区三漁協と観光ダイビング事業者団体とで構成される「宮古地区海面利用協議会」で基本合意ができました。そして、今年の2月16日に、「宮古地域における海面の調和的利用に関する指針」(ガイドライン)が締結されたのです。このガイドラインにもとづき、「宮古地区海面利用連絡協議会」が設立され、愛称を「美(ちゅ)ら海連絡協議会」とし、「宮古地区における海面利用のありかた、海洋環境保全、観光ダイビング事業の振興、海洋資源保護培養等のために、海の利用者に対し《美ら海協力金》500円」(添付画像がその領収書にあたります)を負担してもらう「美ら海協力金」制度が、3月以降実施されることになりました。

以下に、ここまでに到る長い経過を触れておきます。私は、この宮古島DS訴訟については、それよりも数年前から問題化して、同じく訴訟になっていた、静岡県沼津市大瀬埼沖合いのDS裁判との関わりから、ずっと関心を持って取材を続けてきました。

大瀬埼DS裁判は、地元漁協が設置したダイビングスポットを巡り、一ダイバーが、漁協を相手取り、ダイビングをするために地元漁協に支払う「潜水利用料」(潜水券購入代金1回340円)の法的根拠と、違法に基づく徴収であるから、これまで支払ってきた料金の返還を求めて静岡地裁沼津支所に提訴した裁判(「大瀬埼DS裁判」)です。

漁業権の法律的な性格を裁判所が判断をすることになるなど、潜水利用料という、海を利用するダイバーが支払う利用料金について争われた裁判は、これまでほとんど判例のありませんでした。それだけに、この裁判の審議過程、判決から、新しい海の利用をめぐる課題が見えてくる訴訟事件として注目してきました。このテーマに関心を寄せていた法律の専門家や研究者、漁業関係者らのあいだで、勉強会を行い、その結果を、2006年に『ローカルルールの研究―ダイビングスポット裁判検証から』(海の『守り人』論パート2)として1冊の本にまとめてあります。詳細を興味がある方は、それをお読みください。

簡潔に、この二つの裁判の特徴と、その判決の内容(結論のみ)だけを示しておきます。

A)大瀬埼DS裁判:1993年提訴~地裁・高裁・最高裁・高裁差し戻し審の4度の判決で、2000年漁協側勝訴で、2001年判決確定。:確定判決の骨子は「漁協が設置したDSを利用する際に漁協に支払う潜水利用料は、漁業権侵害の対価としての性格を持つとも考えられ合法であり、原告のダイビング愛好者の請求を棄却。」漁協勝訴、ダイバー敗訴。

B)宮古島DS訴訟:1997年伊良部町漁協がダイビング事業者らに対し、「漁業権」水域内でのダイビングを妨害排除請求権にもとづきダイビングスポットの全面禁止を求めたもので、地裁、高裁とも、漁協側敗訴、ダイバー側勝訴。最高裁で2002年漁協側の控訴棄却し、判決確定。しかし、以後、損害賠償に関する民事訴訟が継続。

大瀬埼DS事件では、漁協が勝ち、ダイバー側が負け、宮古島DS裁判では漁協が負け、ダイバーが勝つという、ごく単純に一勝一敗の見かけの判断をしがちですが、そうではありません。この二つの裁判は、同じように漁業者とダイバーの対立があり、「漁業権」の性格について判断を求めている、という図式から成り立っているように見えますが、実は、根本的に、もともと、それぞれ海域における海の利用ルール実態が異なっていたのです。

つまり、こうです。

A)大瀬埼DS設置海域:地元漁業者と漁協と、ダイビング業者とダイバーとの間に、地域自治体も介して、ながい話し合いの末に、それぞれ関係者の合意に基づきDS利用水域と利用料支払いの地域ルールが作られ、円滑に機能していた。→ダイバーが安心して利用できる水域になっていた。→海域の利用と管理について安定性の存在。

B)宮古島DS係争海域:地元漁協とダイビング事業者との間に双方の話し合いによって合意した地域ルールができていなかった。→漁業者のリーダーによる一方的な原則ダイバー排除の考え方と、漁業者主導による利用料の設定などの実態がある海域であった。→つまり、ダイバー(一般的な海のレジャー利用者)にとって、安心して利用できる水域ではなかった。→海域の利用と管理についての安定性の欠如。

違法性のない海の利用について考える限りにおいては、地域で合意して安定的に機能しているルールの存在の可否が、一方で「漁協側勝訴」、一方で「漁協側敗訴」の裁判官の判決が導かれたという背景が存在しているのではないかという仮説に基づく「実態」に着目しようと考えたのです。この、安定した地域の合意に基づいて形成されたルールを「ローカルルール」と呼ぼう、という提案が、前述した「ローカルルールの研究」の導き出した結論の一つででした。

そして、宮古島の10数年もの永い係争の歴史が、昨年6月の地元漁協のリーダーの交代によって、地元漁業者とダイバー事業者とのあいだでの前向きな話し合いの場作りがようやく出来上がり、昨年末、約1年間かけて、宮古地区三漁協と慣行ダイビング事業者団体とで構成される「宮古地区海面利用協議会」で基本合意ができ、今年になって、2月16日に、「宮古地域における海面の調和的利用に関する指針」(ガイドライン)が締結されたのです。

このガイドラインにもとづき、「宮古地区海面利用連絡協議会」が設立され、愛称を「美らうみ連絡協議会」とし、「宮古地区における海面利用のありかた、海洋環境保全、観光ダイビング事業の振興、海洋資源保護培養等のために、海の利用者に対し《美ら海協力金》500円」を負担してもらう「美ら海協力金」制度が、3月以降実施されることになりました。

地先の海の利用が、安定的に、そして安全に実施されるということの前提には、前述したように、地域の関係者どうしの合意に基づく自主的に創出された「ローカルルール」の存在が前提になると書きましたが、宮古島の海にも、こうして、また、一つ。、宮古島方式による「美ら海協力金」制度という「ローカルルール」が誕生し、これから、育っていくこととなったのです。

詳細な内容は、別信にてまた書くことにします。次に、西表島網取湾でおきた真珠養殖漁業権設置の問題をレポートしましょう。(続く)

By MANA:なかじまみつる

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里としての海を考えるシンポジウム

全漁連主催「里としての海を考えるシンポジウム」が開かれました

2008年1月19日「里としての海について考えるシンポジウム」:13:00~16:00:虎ノ門パストラル・新館5Fミモザ:主催:全国漁業協同組合連合会/共催:海と魚と食を考える会

[季刊里海]通信記事

(1)「里としての海を考えるシンポジウム」が開催されます―漁業者と市民との意見交換を期待します

http://satoumi.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_579d.html

(2)刺激的だった内山節さんの基調講演―「里としての海を考えるシンポジウム」が開かれました

http://satoumi.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_9c07.html

MANAによるテープ起し原稿(構成原稿:事務局に提出済み)

(1)主催者・来賓開会挨拶(原稿その1):「080119satoumi-sympo01.pdf」をダウンロード

(2)基調講演『里海へのメッセージ』講師:内山節さん(うちやまたかし:哲学者・立教大学大学院教授):(原稿その2):「080119satoumi-sympo02.pdf」をダウンロード

(3)パネルディスカッション:「里海から、里海へ―自然・ひと・協同を考える」

〇パネリスト
松田   治(広島大学 名誉教授)
加瀬 和俊(東京大学社会科学研究所 教授)
金萬 智男(NPO法人 盤州里海の会 理事長)
足利由紀子(NPO法人 水辺に遊ぶ会 理事長)
乾  政秀(株式会社水土舎 代表取締役)
○コーディネーター 市村隆紀(JF全漁連 漁政・国際部長)

原稿(その3):「080119satoumi-sympo03.pdf」をダウンロード

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履歴タグり、アワビ守れ/東京新聞記事

履歴タグり、アワビ守れ―漁獲量低下「密漁防止に」と開発

産地、時期を刻印、回収率をアップ

(東京新聞「TOKYO発」2008年1月7日記事)

前文「東京海洋大学の研究者らが開発したアワビの生産履歴タグ〈アバロン・タグ〉の販売が3年間で140万個を超えた。今年から、成長したタグ付きアワビの回収が本格化する。食の信頼が揺らぐ中、おいしいアワビを食卓に届け、横行する密漁から漁師らを救う一手となるか。」(同記事より)

「080107awabimamore-yamakawasan-tokyo.pdf」をダウンロード

アワビは、とても高くて、小生の家の「食卓に届」くことはないが、密漁対策として、効果を発揮するための手法開発に情熱を燃やしてきた山川先生への取材記事となって報道されたもの。

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二水会勉強会

2007年11月28日PM7時~:早稲田大学池先生話題提供(大瀬埼DS裁判と海の入会権と入会集団):伊東市漁協と富戸支所/……

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二水会勉強会

2007年9月12日PM7時~:キーワード:海洋基本法制定:漁業権ヒアリング/長浜町漁協の補償金/祝島共有漁業権/社員権と総有説……

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二水会勉強会

2007年8月22日PM7:00~:キーワード:漁業権制度と農地改革との比較/地区部会制度/大分県の大型合併/広域管理と地域管理/地代的性格の再評価漁業権行使料/入漁料制度/マグロ養殖と地域の合意……

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